ピピ島基本情報

ピピ島基本情報Mu Ko Phi Phi National Park

ピピ島基本情報

ピピ島とはタイ南部クラビ県のリゾート島。透明度の高い海、サンゴ礁、ビーチ、絶壁岩など観光地としてのテンションは秀逸。ピピ島はプーケット島の東約40kmにあり、厳密には6つの島からなるピピ諸島である。ピピ諸島はピピドン島、ピピレ島を中心に他、バンブー島、モスキート島、ビダノック島、ビダナイ島の6つからなる。ピピ諸島はタイの国立公園 Hat Nappharat Thara - Mu Ko Phi Phi National Park อุทยานแห่งชาติหาดนพรัตน์ธารา - หมู่เกาะพีพี（1983年指定）でもある。ただこの国立公園はピピ諸島のみでなく、クラビ南部のノッパラッタラビーチ（アオナンの西側）周辺も含まれる。2022年6月10日公開。

ピピ島は6つの島のピピ諸島からなり、タイの国立公園（赤で囲った部分）の一部。

ピピ島にはクラビからもランタ島からもボートが出る。　ピピドン島とピピレ島地図

ピピ島ピレ入口

中心となる最も大きなピピドン島には古くから地元の方の住むトンサイ村があり、観光客のための宿泊施設、コンビニ、レストランも複数ある。絶壁岩はピピドン島の南側に集中していて北部はただの平坦な島。ピピレ島はマヤベイやピレ（写真右）のある絶壁岩の島で、国立公園の管理人以外の居住者はいない。モスキート島、ビダノック島、ビダナイ島は絶壁岩の無人島。バンブー島は絶壁岩の島ではなくきれいな白砂ビーチもある。一時キャンプサイトあったが2022年現在運営されていない。島の大きさは最も大きいいピピドン島で縦8km横3.5km。ピピレ島で縦3km横1km。今はピピドン島に車の通れるような道もあるが、トンサイからロングビーチへの移動などは海側からロングテールボート（小型木造船）で移動するのが一般的。

ツアー代とは別にとられるピピ島の国立公園入場料400Bは、ピピレ島やバンブー島に行く場合のみ徴収される。ピピドン島に宿泊する場合には必要ない。

ピピドン島南。この木造船がロングテールボート。後ろの白い船がスピードボート。

・このページはピピ島1 基本情報
ピピ島2 行き方　　ピピ島3 宿泊　　ピピ島4現地ツアー

隔離免除でピピ島滞在クリフエッジウォーク2022

プーケット発日帰りピピ島ツアーの盲点

ピピ島個人旅行 หมู่เกาะพีพี

ピピ島には日帰りせず滞在した方がいい。その理由を解説。

私自身直近2022年2月～3月にタイの隔離免除旅でピピ島に8泊9日したが、コロナ関係の諸々の面倒の消滅は時間の問題。なので以降の解説はコロナ明け前提としている。

タイの有名な観光地であるピピ島。しかし日本人の場合、プーケット定番ツアーで行って、プーケットから日帰りで訪問する場合が多い。しかしピピ島訪問に日帰りはあまりにもったいない。ピピドン島には多くのホテルがあり、個人で行けば容易にピピ島滞在ができる。日本からのピピ島滞在ツアーもあるが料金高め。現地物価の恩恵も受けにくい。個人で行った方が安く行け、味のある体験を無数にできる。

定番観光地のプーケットは滞在環境が整っているので快適さはある。しかし反面パトンやカロン、カタなどのプーケットビーチはあまりきれいでない。行ってがっかりの残念ビーチ。日本では体験できないような息をのむような透明度の海からは程遠い。

プーケット　パトンビーチ

ロングビーチから見るピピレ島

個人旅行でピピ島に行く

サンゴ礁、ビーチ、絶壁岩、さらに加えてローカル村体験やリゾートホテル滞在など日帰りではたどり着けないピピ島のコアな体験は多数ある。さらに映画「ザビーチ」で有名になったせいもあり、ピピ島には欧米人旅行者が多数押し寄せてきているので滞在環境も整っていて、快適な現地生活ができる。日本からエアアジアやジップエアでバンコク経由でプーケット行って、個人手配のフェリーでピピ島に行って滞在することはわりと簡単なのだ。旅行期間も日本からで7日あれば足りる。ロック島やスリン島（海はきれいだが行きにくく滞在環境が悪い）のような過酷な無人島島流し状態にはならない。プーケットからの日帰りツアーでもピピ島はそれなり堪能できるが、可能なら滞在した方がずっと楽しいと個人的には思う。

ピピドン島発の現地ツアーは安い（弁当付で半日1600円～）ので、その気になれば毎日参加できる。ロングテールボートの個人チャーターも自在。ツアー参加しなくともロングビーチに宿泊すれば、朝起きれば目の前がツアーでよるハイテンションビーチという状況なのだ。格安になること以上に日本で体験できない異次元世界に多数出会えるメリットは大きい。

コロナ前には中国人やロシア人が多数訪れていたが、今後どうなるかは不透明。コロナ前、ウクライナ侵攻前に、タイはロシア人のハワイと化していたが激変。コロナ前には多数の観光客によるマヤベイ環境汚染が問題になっていたのでその意味ではいいのだろうけれど。

ピピレ島　マヤベイ　環境汚染深刻で2018年6月以降無期限にマヤベイビーチ閉鎖とされた。その後コロナで閉鎖の必要なくなったが、2022年6月現在マヤベイは訪問可能になっている。ただ現在でも波が荒い日にはマヤベイビーチは閉鎖される。22年3月にマヤベイ沖で潜ったが「え？こんなんだったっけ？」と思うほど荒廃していた。

雨季と乾季　ピピ島2025年版

雨季を避けるべき理由

ピピ島訪問で見逃されがちな重要事項。それが雨季に対する配慮。晴れるとキラキラのきれいな海も天気が悪いと途端に鉛色の極悪ビーチになり果てる。「行きたい時がベストシーズン」というのもわかるが、雨季にビーチリゾートに行ってテンションがた落ちになるのは明白。

逆に乾季に行けばどんな雨男雨女が行こうがほぼ連日快晴になる。雨季にも晴れ間はあるが乾季の晴れの強烈インパクト（右）には到底およばない。定番ツアー営業フレーズの「大丈夫、雨季でも夕方スコールがある程度」はタイ南部には当てはまらない。延々ドン曇りでたまに豪雨という場合がほとんど。雨季問題は旅の企画の最初の段階で判断するほうが賢明と思う。

ピピ島の雨季は5月から12月、1月から4月が乾季。降水量は7月に最も高く、2月に最も低い。ピピ島（プーケットやクラビ含む）はバンコクより雨季の期間が長い。バンコクでは11月に雨期明けになることが多いが、ピピ島含むタイ南部の雨期明けは1月以降になる。

曇ると別世界ピピ島ロングビーチ　「大丈夫、雨季でも夕方スコールあるくらい」の営業トークをぶっ飛ばすインパクト画像。誰か旅行者の立場で本当のことをいうべきだ。旅行気分の盛り上がるゴールデンウィークや夏休みにプーケット含むピピ島旅行は向かない。

◆海外旅用バックパック　アコンカグア

　
　コルドバ 35L 8,580円　ウスアイア50L 9,980円

　海外旅用　機内へ持ち込めるのは55Lまで。
　コルドバ、ウスアイアなど30～55L はこちらへ
　フィッツロイなど60L～はこちらへ

バンブー島でぷかぷか

ピピ島津波とコロナと復興

ピピ島は、島のインフラのほぼすべてが2004年12月のインド洋津波によって破壊された。ローカル村のトンサイエリアも津波前後で激変した。その後目覚ましい復興遂げたが、コロナで観光産業大打撃。2022年2月1日タイの隔離免除再開し外国人観光客も戻りつつある。

2022年現在、トンサイエリアのはずれはシャッターおろしたゴーストタウン状態だが中心部は普通に地元の方々と観光客でにぎわっている。ピピドン島の山の上にでかいタコのいるレジャー施設（左）できて唖然とする。ホテルのようだが2022年3月コロナで閑散状態だった。

ロングビーチの果てのシャークポイント船着場からトンサイまで車の通れる舗装道路（下）もできてソンテウもどきのホテル送迎車も走っていた。ピピドン島にはレンタルバイクもある。

ピピドン島の山の中に出現したワインディングロード