エベレスト街道のメインルートでカラパタールに往復するにあたって、個人旅行とツアーどちらがいいか。その答えは「人による」。この問いに誰にでも当てはまる都合のい回答はない。それぞれ一長一短あるが、個人で行くトレッキングのメリットはざっくりと3点。
1、費用がツアーの4分の1
2、自分のペースでトレッキングできる
3、コースや行程を自由に選択できる
デメリット(欠点)はすべて自己責任での自力手配になるので、その手数が生じること。またすべてのトラブル処理を自分で行わなければならないこと。歩きやすいルートとはいえ、ごくまれに高山病や滑落などの深刻なトラブルがない訳ではない。自力下山不可になって救護のヘリを頼むと強烈に費用がかかる。救護専用ヘリの会社があり繁盛しているようでトレッキング中もしょっちゅう出くわす。救護ヘリをカバーする登山保険もあるようだ。
また旅に快適さを求めるならネパールでのトレッキングは向かない。ゆでたじゃが芋とか激まずダルバートしかなかった10年前に比べれば、どこでもステーキが食え、電気もネットも携帯電話も使えるようになり、かなりましになったとはいえる。しかしそれでも基本山に快適さはない。ヒマラヤの山奥に行って快適さを求めること自体矛盾がある。ある程度は不便な耐乏生活を許容する寛容さが旅行者側に求められる。ただその不便さを差し引いても余りある衝撃を山からもらえることが救いになっているとも思う。その衝撃は行ったものにしかわからないが、このページの写真からでもその1/100は伝わるかも。
エベレスト街道トレッキング、個人旅行とツアーどちらがいいかは「人による」が、その判断をするのは自分自身。体力や語学力、格安旅行耐性など自分のことを最もよく知るのは自分自身なのだから。決してツアー会社の人間や旅行掲示板の自称達人ではない。

どの道、ツアーで行こうと個人で行こうと山は差別せず迎え入れてくれる。個人で行く場合のデメリットとしてあげたことも、私にとっては面倒というよりどちらかというと楽しい思い出になっているだけのような気がする。




ツアーに参加せず個人でルクラに入った場合、ルクラやナムチェで盛んにガイドの売り込みにあう。その辺からガイドを頼んでも問題はないが、効率よくトレッキングをするには高度順化が終わってから頼んだ方が雇う日にちが少なくてすむ。
相場はガイドが1日15US$、ポーターが8US$。宿泊している宿で誰かポーターになってくれないかと宿の人間を介して頼む。上の理由からナムチェからパンボチェの間ぐらいの宿で頼むのが効率いい。
パンボチェすぎるとローカル村が少なくなるので頼める人がいなくなる可能性あり。私が2003年10月にカラパタールを往復した時にはパンボチェからポーターとして1日8US$の契約で雇ったが、ポーターといっても道案内も兼ねるので実質ガイドだった。さらにそこからカラパタールまで2泊3日で往復したのでガイド代は24US$ですんだ。でもその時はかなりテンション高いトレッキングさせてもらったので最終的にはチップ含めて40$支払った。そして次の年(2004年)もそのガイドを頼ってパンボチェまで行った。
ガイド代は契約の米ドル分を事前にタメルで両替してルピーで支払う方がいい。米ドルであげると山での極悪レートの両替でガイドの取り分が目減りしてしまう。支払いはトレッキングがすんだあとの後払いでいい。世話になったと感じた分だけのチップを忘れずに。




山をトレッキング中ルクラからパンボチェくらいまでの間に10頭くらいの牛の大名行列に何度も出くわす。村の人が飼っている「ジョプキョプ」というこの地方特有の牛で「ヤク」とは違う。で、こいつらが盛んに狭い坂道を独占してトレッキングの邪魔をしてくれる。とろとろ進むので追い越そうとするも10頭超える牛の行列を一気に追い越せるわけもなく、追い越す途中にその大名行列の中に混ざりこんでしまう。
このジョプキョプ、たいそう立派な角を持っていて気性も荒い。うっかり前に立つと猛烈な勢いで頭突きしてくる。ガイドのアンちゃんの話では村人がジョプキョプの角に刺されて死んだこともあるらしい。日本の牧場の平和な牛くんのつもりで接しないよう注意。右上写真はヤク。
| 【PR】海外個人旅行大作戦 簡単一括で複数旅行会社へ問合わせ 同じ条件で各社料金・プラン比較→ |


救護ヘリは大繁盛
プモリ
パンダヤク
チョララ峠 ゾンラパス
トレッキングルートで
ナムチェのATM。24時間稼働。VISA、Master、銀聯など可
ナムチェのATM
ナムチェへの道
ナムチェバザール 毎週土曜周辺のチベット族やシェルパが商品持ち寄って地元民向けの定期市が開かれる。
ヤクとジョプキョプと牛は別
これはヤクステーキではなくジョプキョプステーキ。いずれもビーフ味。ヤクの方が若干固い。宿によって味の差も大きい。ゴラクシェプのヤクステーキは高いのにステーキでなくハンバーグみたいだった。
ゾンラパス
レンジョパスのヤクの皆さん
ジョルサレの国立公園入場料支払窓口 3000Rp
ロブチェの1泊50Rpの部屋
ロブチェのレストランメニュー
ヤクステーキ750Rp(750円)宿代1泊50Rpなのに?
軍のチェックポイント
ヤクのステーキ ナムチェ
ゴラクシェプのレストランで

ナムチェバザール
私とアンちゃん ロブチェで
天然ミネラルウォーター無料飲み放題。専門用語で「ペーター水」という。冷たくてうまい。ペットボトルが空になったらいつもここから給水していた。
ヒマラヤトレッキング
パンボチェの宿 1泊150Rp
ナムチェやタンボチェ方向からはローツェの向こうにエベレストが少しだけ見える。
宇宙色の空

ロブチェから見るヌプツェ

カラパタールから見るエベレスト

ゾンラパス ンゴズンバ氷河横断

カラパタールトレッキング ゴラクシェプへの道

ヌプツェ
このページはカラパタール3
カラパタール1 カラパタール2 カラパタール3
びー旅トップ